トミカミュージアム ギフト館 M-25 日産 ブルーバード SSSクーペ レビュー|栄光のゼッケン4番!ラリーで世界を驚かせた「510ブル」

「昔の日本車って、何であんなに無骨でカッコいいんだろう?」 そんな疑問への答えの一つが、このトミカです。 トミカミュージアム ギフト館からリリースされた、「日産 ブルーバード SSSクーペ」。 通称「510(ゴーイチマル)ブル」。 サファリラリーで総合優勝を成し遂げ、世界に「技術の日産」を知らしめた伝説のマシンをレビューします。
はじめに
このモデルは、かつて販売されていた「トミカミュージアム ギフト館」シリーズのM-25として復刻されたものです。 ベースとなっているのは、1970年の第18回東アフリカ・サファリラリーで総合優勝を果たしたマシンのカラーリング……と思いきや、ボンネットには「RALLYE MONTE-CARLO(モンテカルロ・ラリー)」の文字が。「細かいことは気にするな、カッコよければ正義だ!」という、昭和のおおらかさを感じます。
実車の解説
1967年に登場した3代目ブルーバード(510型)。 その高性能モデルである「SSS(スーパースポーツセダン)」は、4輪独立懸架サスペンションとL型エンジンを武器に、国内外のレースやラリーで大活躍しました。 特に1970年のサファリラリーでは、石原裕次郎主演の映画『栄光への5000キロ』の題材にもなった過酷なレースを制し、日本車の耐久性と性能を世界に証明しました。 「ラリーの日産」のイメージを決定づけた、記念碑的な一台です。
フロント


角ばったボディに、丸目4灯のヘッドライト。 これぞ510ブルの顔です。 ボンネットは艶消しブラックで塗装されており、これはラリーでの太陽光の反射を防ぐための実戦的な仕様。 「RALLYE MONTE-CARLO」と「4709」のタンポ印刷が入っています。 グリル周りの造形も細かく、バンパーのメッキも良い味を出しています。
リア


「スーパーソニックライン」と呼ばれる、後ろ下がりのシャープなデザインが特徴的なリアビュー。 横長のテールランプは、後のスカイラインなどにも通じる日産デザインの系譜を感じさせます。 トランクフードにもラリープレートが印刷されていますが、塗り分けはなくボディカラー1色となっています。バンパーはシャーシと一体のダイキャスト製で、昔のトミカらしい堅牢な作りです。
サイド

ボクシーな2ドアクーペのシルエットが美しい! 赤いボディに、ドアからリアにかけての白いストライプと「NISSAN MOTOR CO.,LTD.」の文字。 ゼッケン「4」の黒丸や、「DUNLOP」のロゴ、そして日の丸。 これらが絶妙なバランスで配置されており、当時のワークスマシンの雰囲気を醸し出しています。 ホイールは塗装がなく、黒のみですがシンプルで良き!
トップ&ボトム


ルーフには大きく「JAPAN」とゼッケン「4」。 空からの識別用ですが、この「JAPAN」の文字には、世界に挑戦した当時の日本人の誇りが詰まっているように見えます。 シャーシ裏は銀色のダイキャスト製。 「tomica」「NISSAN NEW BLUEBIRD SSS C.」「NO.1」「S=1/60」「MADE IN CHINA」の刻印があります。 金属製なので、手に持った時の重みが違います。
スケール・ギミック

- スケール:1/60
- ギミック:サスペンション、左右ドア開閉
最近のトミカでは減ってしまった「ドア開閉」ギミックがあるのが嬉しいポイント。 カチャカチャと開け閉めする感触は、童心に帰らせてくれます。
発売情報
- 製品名:トミカミュージアム ギフト館 M-25 日産 ブルーバード SSSクーペ
- 発売時期:2004年9月
- シリーズ:トミカミュージアム(過去の名車を復刻したシリーズ)
ここが推し!
- 「JAPAN」の誇り:ルーフの文字を見るだけで、何だか熱いものが込み上げてきます。
- 配色の良さ:赤いボディに黒いボンネットは走りに向けた意気込みが感じられます。
- ドア開閉の楽しさ:やっぱりトミカはドアが開いてこそ。内装を覗き込む楽しさがあります。
おわりに

「トミカミュージアム ギフト館 ブルーバード SSSクーペ」は、日本のモータースポーツの原点とも言える熱気を、小さなボディに閉じ込めた一台です。 GT-Rも速くてすごいですが、泥だらけになって世界と戦った510ブルには、また違ったカッコよさがあります。通常仕様とは違った良さがあるモデルですので、見かけた際は一度手にとってみてください。
では、今回はこの辺で、、、何かの参考になれば幸いです。
